昨日、居住用物件を管理していただいている管理会社様主催の不動産セミナーが開催されました。資産の「遺し方」「託し方」「活し方」としまして、賃貸マンションのオーナー様が集まり、座談会形式のセミナーです。

不動産業者の視点より不動産賃貸業への取り組みについて、パネラーの一人として参加させていただきました。アパートマンション経営といいますと、オーナー様は管理会社に任せきりの方が大多数になるのですが、オーナー様自ら「不動産賃貸業者」として、積極的に取り組んでおられる方々の集まりで、二時間の座談会は大いに盛り上がり、皆様の意識の高さを感じる有意義な時間となりました。



弊社が不動産賃貸業に取り組みながら感じることは、やはり自らの物件は自ら現状把握をする事が大切な事と思います。入退去があれば必ず室内の状況を確認しますし、空室期間が長ければ「なぜ決まらないのだろう・・？」と考える事に意味があります。

家賃を下げる、大きな投資をして建物の付加価値を上げるという手法をとれば選ばれる物件になることはわかっているのですが、その前にソフトな対策として「入居募集条件の見直し」「ターゲットの絞り込みを含めて募集方法見直し」「必要な共用部分の設備の検討」など、賃貸経営で必要な要素は多岐にわたります。自ら物件を知ることで管理会社と相談しながら、入居者皆様に選んでいただける物件となるよう、貸主の努力は不可欠です。

不動産賃貸業はあくまで「投資」の一環であり、株、投資信託等有価証券への取り組みと同じです。自分が納得した処方箋をほどこす事により、あくまで自己責任の中で納得した賃貸事業を行う大切さをお話させていただきました。

皆さん、次の世代への「事業承継」を悩んでおられます。20年前のマンション市況と現在の市況では大きく様変わりをし、競合相手は星の数ほど。税金の負担も年々大きくなり、人口減少が進む次世代の20年後はより厳しい賃貸市況となります。「先祖代々からの不動産だから・・・」という思いより、「次世代が望む規模での事業承継」が大切な事と思います。




11／25（土）、「事業承継するための税金対策」として、親身に相談にのってくれる税理士さんのセミナーが開催されますので、是非お話を聞きにいっていただければと思います。